IMUの位置合わせ
IMUチルト補正を使用するには、受信機でIMUを調整する必要があります。位置合わせは、シンプルかつ分かりやすいプロセスにより、受信機の通常の使用状況を模倣して行われます。
- 受信機を測量ポールに取り付けます。
- Trimble AccessソフトウェアのGNSSアンテナフォームにアンテナ高を正しく入力してください。
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受信機により加速や位置の変化が感知されるように、ポールを動かします。これは、ポールの先を地面に置いた状態で測量ポールを前後に揺らしたり、短い距離(通常、3メートル未満)を歩行しながら何度か方向を変えたりすることにより行います。
IMUの位置合わせが完了すると、ステータスバーの受信機アイコンがからに変化し、ステータスラインにIMUの位置合わせ済みと表示されます。現在位置の精度は、ポールの先で計算されます
測量の開始時や、位置合わせが失われた場合には測量中に、IMUの位置合わせを行います。受信機が良好なGNSS環境にあり、十分な数の衛星が捕捉可能であれば、測量を開始せずにIMUの位置合わせを行うことも可能です。IMUチルト補正が有効で、かつIMUが位置合わせされた状態で測量を終了すると、IMUチルト補正は使用中の状態に維持されます。
極めて困難なRTK環境で作業している場合、GNSS専用モードに切り替える必要があるかもしれません。GNSS専用モードに切り替えるには、ステータスバーの受信機アイコンをタップしGNSS機能画面を表示します。IMUチルト補正をタップしてGNSS専用モードのON・OFFを切り替えます。
IMUチルト補正は、アンテナ高を使用し、ポールの先の位置を正確に計算します。アンテナ高が変化すると、IMUが位置合わせ未完了の状態にリセットされます。測定前に、更新済みアンテナ高でIMUの位置合わせをやり直す必要があります。
IMUチルト補正を使用して測定または杭打ちする場合、入力したアンテナ高と測定方法が正しいことを確認してください。位置合わせおよびポールの先の位置の信頼性、特にポールの先が静止している際のアンテナの動きは、アンテナ高の正確度に依存します。ポールの先が静止している際の測定中のアンテナの動きによる水平位置の残差エラーは、測定後にアンテナ高を変更しても解消できません。
良好なRTK環境では、ポールが自然に動く間に、IMUが自動的に確実な位置合わせを行います。測量中にIMUの再位置合わせを行うには、上記のIMUの位置合わせのセクションの手順3を繰り返します。