ターゲット高

目標高フィールドに入力する値は、プリズムの標高を測定しようとしているのか、トラバースプリズムベースの刻み目まで測定しようとしているのかによって異なります。初期設定での方法は、プリズムの標高の測定です。

デュアルノッチTrimbleトラバースキットには2つの刻み目があります:

• Sノッチは、Trimble VXまたはSシリーズ機器またはSpectra Geospatial FOCUS機器上の底部の刻み目に相当します。
• SXノッチは、Trimble SX10またはSX12スキャニングトータルステーションの底部の刻み目に相当します。

デュアルノッチトラバースキットのSXノッチは、シングルノッチのTrimbleトラバースキットと同等です。

Trimbleトラバースプリズムベース上の刻み目までのターゲット高を測定する際は、ターゲット画面でをタップし、該当する測定方式を選択します:

• シングルノッチトラバースキット上のノッチまで、またはデュアルノッチトラバースキットのSノッチまで測定する際は、Sノッチを選択してください。

• デュアルノッチトラバースキットのSXノッチまで測定する際は、SXノッチを選択してください。

Sノッチ測定方式は、旧Trimble Accessバージョンのボトムノッチ測定方式に取って代わる方式です。SXノッチ測定方法は、Trimble Accessバージョン 2019.10で新しく紹介されました。

プリズムの中心までの真の鉛直高を計算する際、Trimble Accessソフトウェアは勾配の測定値を真鉛直に修正し、適宜オフセット値を追加します。

項目	定義
Ho	刻み目からプリズムの中心までのオフセット。オフセットの値は、プリズムベースで選択された刻み目によって異なります: Sノッチ: 0.158 m SXノッチ: 0.138 m
Hm	測定した斜距離
Hc	Hmを斜面から真の垂直へと修正
HT	真の垂直のターゲット高Hc + Ho。

Sノッチ またはSXノッチを選択した場合、入力できる最短斜距離（Hm）は0.300mです。これは物理的に測定できるほぼ最小の斜距離です。この最短距離が長過ぎる場合、プリズムの中心までの真の高さを測定する必要があります。