投影
投影は、ローカル測地座標をローカルグリッド座標に変換するために使用されます。GNSS RTK測定(単独基準局およびVRS)は、ジョブ内で定義されたグローバル基準測地系を基準とします。GNSS測量中にローカルグリッド座標で作業するには、投影と測地変換を特定しなければなりません。
以下の状況で投影を特定できます。
- ジョブが作成され、座標系を選ばねばならない時(リストからの選択か、キー入力)
- 測量中(キャリブレーションを実行することで値を計算します。)
- Trimble Business Centerソフトウェアで、データが転送される時
適切な初期設定の高さ値を入力し、ソフトウェアが海面補正を正しく計算できるようにしてから、グリッド座標にそれを適用します。
投影と測地系変換が特定されている場合、サイトキャリブレーションを行うことで全世界座標とローカルグリッド座標間の相違を減らすことができます。
投影グリッドを使用すると、Trimble Accessソフトウェアによって提供される座標系ルーチンにより直接サポートされていない投影タイプを取り扱うことができます。投影グリッドファイルは、通常の北距/東距位置に対応するローカル経緯度の値を保存します。変換の方向により、投影またはローカルのいずれかの経緯度の位置が、グリッド範囲内のポイントに対してグリッドデータから補間されます。
Coordinate System Managerを使用すると、定義済みの投影グリッド(*.pjg)ファイルを生成できます。詳細に関しては、Coordinate System Managerヘルプを参照してください。コントローラに投影グリッドファイルを転送します。
投影グリッドを使用するには、投影画面で、タイプフィールドで投影グリッドを選択してから、投影グリッドファイルを選択します。必要に応じて、シフトグリッドを選択します。
当初の投影座標は、指定された投影ルーチンを使用して計算された投影です。こういった座標に補正を適用するのにシフトグリッドを使用する国もあります。補正は測量の骨組みの中の局地的歪みに当初の座標を当てはめるのに通常使用されます。そのために単純な変換をモデルにすることはできません。シフトグリッドをあらゆるタイプの投影定義に適用できます。 シフトグリッドを使用する座標系には、オランダ(Netherlands) RD ゾーンや英国(United Kingdom) OS National Grid ゾーンなどがあります。OS National Grid ゾーンは特別な投影タイプとして使用されますが、横メルカトール投影とシフトグリッドとして使用することも可能です。
シフトグリットファイルはCoordinate System Managerユーティリティを実行するデスクトップパソコンにインストールされ、Trimble Business Centerと合わせてインストールされます。シフトグリッドファイルは自分の好みに合わせたファイル転送方法を使用して、デスクトップパソコンに転送することができます。
投影定義にシフトグリッドを適用するには、投影画面で、シフトグリッドを使用スイッチを有効にしてから、シフトグリッドファイルを選択します。
「SnakeGrid」は、プロジェクトが数百キロメートルに及ぶような場合にも、縮尺要素と高度の歪みを最低限に抑えることのできる座標系です。
SnakeGrid座標系を使用するジョブは、カスタムSnakeGridパラメーターファイルを必ず使用します。これらのファイルはUCL Department of Civil, Environmental and Geomatic Engineeringからライセンス契約によって取得することができます。SnakeGridパラメータファイルは特定のプロジェクト線形枠に対してカスタマイズされています。詳しくは、snakegrid.orgをご参照下さい。
SnakeGridパラメータファイル名は、SnakeXXXXX.datという名前で、デバイス上のSystem Filesフォルダに入れる必要があります。データフォルダとファイルを参照してください。
SnakeGrid投影を選択するには、投影画面で、タイプフィールドでSnakegridを選択してから、SnakeGridパラメータファイルファイルを選択します。