RTK初期化
RTK初期化画面は、Trimble DA2受信機では使用できません。
RTK測量を開始するときに、固定局補正情報が受信され、十分な数の衛星が利用可能な場合、測量はオンザフライ初期化方式を使用して自動的に初期化されます。センチメートルレベルの測量を開始するには、先に測量を初期化する必要があります。初期化が自動的に行われない場合は、既知のポイントを初期化するにはを参照してください。
初期化後、測量モードは「未初期化」から「初期化済み」へ変わります。受信機が最小必要数の衛星を捕捉し続ける限り、モードは「初期化済み」に留まります。モードが「未初期化」に変わった場合、測量を再度初期化する必要があります。
初期化の信頼度は、使用された初期化方法と、初期化段階でマルチパスが発生したかどうかによって決まります。マルチパスは、GNSS信号が地面や建物や樹木などの物体に反射して発生します。初期化中には、かならず上空の視界が開けており、マルチパスの原因となりそうな障害物がない場所を選んで下さい。Trimbleの受信機における初期化プロセスは非常に信頼度の高いものですが、マルチパスの影響を軽減するために、的確な測量の手順に従い、定期的に初期化の状態をチェックしてください。初期化をチェックするには、以前測定したポイントを新規に行なった初期化後にもう一度測定します。オンザフライ初期化中のマルチパス効果を軽減するには、動き回ります。
- RTK初期化画面で、方法フィールドから下記のいずれか1つを選択します:
- RTKのリセット
衛星捕捉のリセットを行って全ての衛星捕捉をやめるには、衛星の再捕捉とRTK測量の再初期化が必要です
難しいGNSS環境における衛星捕捉のリセットはお勧めできません。
-
リセットまたは開始をタップします。
捕捉された衛星の独立したサブセットを使用してRTK測量を初期化することができます。さらに詳しい情報は、RTK測量で捕捉されている、独立した衛星のサブセットを使用するにはをご参照ください。
RTK初期化画面で:
- 衛星の最初の独立したサブセットで初期化するには、リセット – 衛星セットAを方法フィールドから選択し、リセットをタップします。
- 衛星の二番目の独立したサブセットで初期化するには、リセット – 衛星セットBを方法フィールドから選択し、リセットをタップします。
- 使用可能なすべての衛星で初期化するには、リセット – すべての衛星を補足を方法フィールドから選択し、リセットをタップします。
RTKをリセットおよび衛星捕捉をリセットメニュー項目は、現在選択されている衛星捕捉サブセットで行われます。
必要となる衛生の数は、1つの衛星群の衛星を使用しているか、または複数の衛星群の衛星を使用しているかによって異なります。一度初期化が実行されると、ポジションを測定できるようになり、最初の初期化に必要だった衛星数よりも1つ少ない衛星数で初期化を保持できます。衛星数がそれ以下になると、測量を再度初期化する必要があります。
必要なL1・L2衛星の最小数:
衛星系 | 初期化に必要な衛星 | 位置情報の生成に必要な衛星 |
---|---|---|
GPS のみ | 5 GPS | 4 GPS |
GPS + QZSS | 4 GPS + 1 QZSS | 3 GPS + 1 QZSS |
GPS + GLONASS | 4 GPS + 2 GLONASS | 3 GPS + 2 GLONASS |
GPS + BeiDou | 4 GPS + 2 BeiDou | 3 GPS + 2 BeiDou |
GPS + Galileo | 4 GPS + 2 Galileo | 3 GPS + 2 Galileo |
BeiDouのみ | 5 BeiDou | 4 BeiDou |
BeiDou + GPS | 4 BeiDou + 2 GPS | 3 BeiDou + 2 GPS |
BeiDou + GLONASS | 4 BeiDou + 2 GLONASS | 3 BeiDou + 2 GLONASS |
GLONASSのみ | – | – |
Galileoのみ | – | – |
PDOP値が7以上の場合は初期化できません。