統合測量
統合測量では、トータルステーション測量機器とGNSS受信機の両方に同時にコントローラを接続します。Trimble Accessソフトウェアを使用し、同一ジョブ内で、素早く、両機器の間の切り替えが可能です。例えば:
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現在位置から機器への視線が確保できなくなった場合には、GNSS受信機を使用して位置を測定するよう選択することができます。
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生い茂った樹冠の下や建物の近くを移動する場合は、光学測量機を使用して位置を測定するよう選択することができます。
コントローラにTrimble Access 道路ソフトウェアがインストールされている場合は、正確な標高オプションを有効にすることで、正確な標高杭打ち法を使用して道路を杭打ちする際には必ず、GNSS 受信機からの水平位置とトータルステーション測量機器からの測点標高を併用することができます。
統合測量を使用するには、下記を行う必要があります:
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使用しようとしているトータルステーション測量およびRTK 測量スタイルを設定し、トータルステーション測量スタイルとRTK測量スタイルを参照する統合測量スタイルを設定します。 既定の統合測量スタイルは、IS移動局と呼ばれます。
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GNSS 受信機とプリズムを同じポールに取り付けます。
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トータルステーション測量機器を既知の場所に設置するか、またはその場所の基準点が存在しない場合は、現場のGNSS 受信機から測定された位置を使用して後方交会法器械点設置を行うことで、測量を開始することができます。
統合測量の概要については、Trimble Access YouTubeチャンネルのTrimble Accessを使用した統合測量動画をご覧ください。
統合測量中に測定する場合:
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GNSS 受信機と光学測量機の間で切り替えるには、ステータスバーのステータスラインをタップします。
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光学測量機に切り替える際、機器の向きがプリズムからずれてしまった場合は、GPS 検索を使用してプリズムを検索して見つけます。 統合測量では、GPS検索に現在のGNSS 位置を開始点として使用することで、ターゲットの検索を高速化されます。
統合測量のRTK部分にIMUチルト補正を使用する際、チルト補正は光学機器による観測には適用されません。光学式トータルステーション測定を使用する場合や、道路を測量する際に正確な標高杭打ち法を使用する場合は、必ずポールを水平にしてください。