カスタムインポート形式
予め定義されているフォーマットを必要に応じて修正したり、それをテンプレートとして使用して全く新しいカスタムインポートフォーマットを作成したりできます。
どのテキストエディタ(Microsoft Notepadなど)を使用しても、予め定義されたフォーマットに少しの変更を加えることができます。
予め定義されたフォーマットの変更には、次の利点があります。
- 重要な情報から表示できる。
- データを任意の条件に合わせて表示できる。
- 必要ない情報を削除できる。
- 追加データを計算して表示できる (例: 報告された値に対する建設オフセットなど)。
- ポイントの設計高を杭打ち測定の完了後にも編集することができる。
- 個々の鉛直オフセット値を伴う追加設計高を最大10まで定義、編集することができ、各追加設計高への切り/盛りも報告される。
- フォントのサイズと色を任意に変更できる
Trimbleでは、変更されたXSLTファイルは全て新しい名前で保存することをお勧めします。元の名前で保存する場合、コントローラをアップグレードした時点で、あらかじめ定義されたXSLTファイルが置き換えられるので、カスタム変更はすべて失われます。
全く新しいカスタムフォーマットを作成するには、XSLTファイルを修正するためのプログラミングの基礎知識が必要です。XSLTスタイルシート定義ファイルは、XML フォーマットファイルです。スタイルシートは、World Wide Web Consortium(W3C)が定義するXSLT基準に従って作成される必要があります。詳細に関しては、w3.orgを参照してください。
コントローラでは、スタイルシートを簡単に作成・修正することはできません。新規のスタイルシートの定義をうまく開発するには、適切なXMLファイルユーティリティプログラムを使用してオフィスコンピュータで作業を行ってください。
Trimble Accessバージョン2021.00以降では、次のEXSLTモジュールを使用するスタイルシートがサポートされています。
- math: 通常、次の数式を使用するように定義された数学関数: namespace
- date: 通常、次の数式を使用するように定義されている日付と時刻の関数: namespace(date:format-date、date:parse-dateおよびand date:sumを除く)
- sets: 通常、次のセットを使用するように定義されているセット操作を行うための関数: namespace
- strings: 通常、次のセットを使用するように定義されているストリング操作を行うための関数: namespace
- functions: ユーザがXSLT内で使用する独自の関数を定義することを可能にする関数(func:scriptを除く)
独自のXSLTスタイルシートを開発するには、下記が必要です:
- オフィスコンピュータ
- プログラミングの基礎技術
- 優れたデバッグ機能を持つ、XML ファイルユーティリティプログラム
- XSLTスタイルシートを新規作成するのに必要なJobXML形式の詳細を提供する、JobXMLファイルスキーマ定義。各JobXMLフィルの最上部には、スキーマ位置へのリンクがあります。
- ソースデータを含む JobまたはJobXMLファイル
基本的手順は次の通りです:
- Job ファイルまたはJobXMLファイルをコントローラから入手します。
- 定義済みXLSTスタイルシートを出発点にし、JobXMLスキーマをガイドとして新しい形式を作成します。
- コントローラで新しいカスタムファイルを作成するには、コントローラの「System Files」フォルダにファイルをコピーします。
独自のカスタムインポートフォーマットの作成方法に関しては、PDFガイドページからダウンロードすることができる、Importing Custom Formats into Trimble AccessPDFを参照してください。