RTKインターネットデータリンク

IPアドレス使用サーバに接続してRTKデータを取得する場合、インターネットデータリンクを使用します。移動局で使用される機器が、IPアドレスを使用して基準局受信機からのデータのホスティングを行うサーバに接続します。インターネット経由でRTKデータが転送されます。

RTKデータの供給サーバは下記の場合が考えられます:

  • 基準局受信機に接続されたTrimble Accessを実行するデータコレクタ。

    この場合、基準局はサーバとして動作します。

  • VRS Now™受信契約サービスなどのシステムを使用し、サービスプロバイダから提供された放送サーバ。

    この場合、基準局は遠隔サーバにデータをアップロードします。

基準局がサーバーとして動作するように設定されている場合には、基準局インターネット接続の許容量がその基準局に接続できる移動局の数を制限します。1つの移動局しか接続できないようなこともあります。

基準局受信機がデータをサーバに転送する場合、放送サーバが基準局データを多くの移動局に送信できます。

お使いのコントローラと受信機がぞれぞれ内部モデムを搭載している場合があるかもしれません。携帯電話など、モデムを内蔵した他の端末(本書では外部モデムと呼びます)をお持ちの場合もあることでしょう。サーバへの接続に使用するモデムは、機器の接続および設定方法のほか、GNSSコンタクト内でのコントローラ経由ルート設定の設定方法を左右します。

  • Trimble R10/R12受信機内のモデムは、Bluetooth Dial-up Networking(DUN)をサポートしません。そのため、受信機内のSIMカードを使用し、コントローラ経由ルートを有効にすることはできません。データのルートをコントローラ経由に変更するには、コントローラにSIMカードを挿入し、コントローラ経由ルートフィールドをオンに設定します。
  • Trimble Accessソフトウェアと併用されるセルラー式モデムは、Hayes互換のATコマンドに対応している必要があります。

使用する接続手段によって以下を実行します。

  • ダイヤルアップネットワーキングをサポートする旧式モデム、下記のセットアップセクションを参照のこと。
  • コントローラ内、またはコントローラに接続されたスマートフォン内のセルラーモデム、大概の場合、ダイヤルアップネットワーキングをサポートしません。これらいずれかのモデムを使用し、3Gまたは4Gモバイル広帯域ネットワーク経由でサーバに接続するには、インターネット接続のセットアップおよび移動局インターネットデータリンクのためのGNSSコンタクトの作成の両トピックを参照してください。