RTKインターネットデータリンク

IPアドレス使用サーバに接続してRTKデータを取得する場合、インターネットデータリンクを使用します。移動局で使用される機器が、IPアドレスを使用して基準局受信機からのデータのホスティングを行うサーバに接続します。インターネット経由でRTKデータが転送されます。

RTKデータの供給サーバは下記の場合が考えられます:

  • 基準局受信機に接続されたTrimble Accessを実行するデータコレクタ。

    この場合、基準局はサーバとして動作します。

  • VRS Now™受信契約サービスなどのシステムを使用し、サービスプロバイダから提供された放送サーバ。

    この場合、基準局は遠隔サーバにデータをアップロードします。

基準局がサーバーとして動作するように設定されている場合には､基準局インターネット接続の許容量がその基準局に接続できる移動局の数を制限します｡１つの移動局しか接続できないようなこともあります｡

基準局受信機がデータをサーバに転送する場合､放送サーバが基準局データを多くの移動局に送信できます｡

お使いのコントローラと受信機がぞれぞれ内部モデムを搭載している場合があるかもしれません。携帯電話など、モデムを内蔵した他の端末をお持ちの場合もあることでしょう。どのような方法で機器の接続と設定を行うかは、サーバへの接続に使用するモデムによって決まってきます。

Trimble Accessソフトウェアをインターネットに接続する方法は、次の条件に応じて異なります。

  • データ用に使用したいSIMカードがどの端末に挿入されているか。
  • RTK補正情報を受信するためだけにインターネットを使用するか、プロジェクトやジョブやメールのダウンロードなどの追加機能にも使用するか。

次の場合は、インターネットを使用して追加機能を使用できます。

  • Wi-Fiまたは携帯電話接続を使用し、コントローラをインターネットに接続します。

  • Bluetooth DUNサービスをサポートする旧式の受信機や携帯電話などの別のデバイスを介して、コントローラをインターネットに接続します。個別のスマートフォンを使用し、コントローラをインターネットに接続することもできます。

受信機をインターネットに接続する場合、別の機能でインターネットを使用することはできません。

詳しくは、移動局インターネットデータリンクのためのGNSSコンタクトの作成を参照してください。

Trimble Accessソフトウェアをインターネットに接続する方法は、次の条件に応じて異なります。

  • 基準局をサーバとして機能させたいのか、または遠隔サーバへデータをアップロードしたいのか。
  • 測量中にコントローラを基準局受信機に接続したままの状態にしてよいのか、または移動局で使用できるように測量セットアップ後、基準局受信機から接続を解除する必要があるのか。
  • データ用に使用したいSIMカードがどの端末に挿入されているか。

測量のセットアップ後にコントローラを基準局受信機から切断する場合は、受信機を使用してインターネットに接続する必要があります。

詳しくは、基準局インターネットデータリンク用にGNSSコンタクトを作成するにはを参照してください。

移動局または基準局で使用するインターネットデータリンクを設定するには、Trimble Accessで下記を行います:

  1. インターネット接続を設定します。インターネット接続のセットアップを参照してください。
  2. RTK測量スタイルをインターネットデータリンク用に設定し、該当するGNSSコンタクトを選択します。参照個所インターネットデータリンクの設定。
  3. 下記を指定するGNSSコンタクトを作成します:
    1. Trimble Accessソフトウェアのインターネット接続方法。
    2. Trimble AccessソフトウェアのRTK補正情報源。
    3. リアルタイム補正情報ソース用接続設定

    移動局インターネットデータリンクのためのGNSSコンタクトの作成または基準局インターネットデータリンク用にGNSSコンタクトを作成するにはを参照してください。

測量を開始するには、RTKインターネット測量を開始するにはを参照してください。