プロジェクトおよびジョブ
プロジェクトは、複数のTrimble Accessジョブと、それらのジョブで共通に使用されるファイルを一つのグループにしたフォルダです。これには、基準点、道路または線形RXLファイル、背景画像または表面のほか、現場または安全情報などプロジェクト用参考ファイルが含まれます。
ジョブには、1つ以上の測量からの生測量データ、座標系、キャリブレーション、測定単位設定などジョブのコンフィギュレーション設定が含まれます。
測量を開始するには、最低一つの投影と一つのジョブが必要です。
投影およびジョブは、コントローラに対してローカルにすることも、Trimble Connectクラウド共同作業プラットフォーム上に存在させることもできます。後者の場合、コントローラにダウンロード可能です。コントローラ上では、Trimble Dataフォルダ内の該当投影フォルダにジョブが保存されます。コントローラ上でのファイルおよびフォルダの整理方法についての詳しい情報は、データフォルダを参照してください。
ジョブ作成の際、設定をテンプレートとして保存してから、テンプレートを使用して以降のジョブを作成することができます。同一プロジェクト内のジョブは、同じ設定であることが普通ですが、必ずしもそうとは限りません。
誰がプロジェクトやジョブを作成するか、どのように作成するかは、組織ごとに異なります。オプションは以下の通りです:
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プロジェクトとジョブは、Trimble Sync Managerを使用してオフィスで作成されてからクラウドに送信され、そこからコントローラにダウンロードされます。コントローラ上のプロジェクトおよびジョブデータは、いつでもクラウドにアップロード可能です。
必要な場合、新規ジョブをコントローラ上でローカルに作成した上で、クラウドにアップロード可能です。
- プロジェクトは、Trimble Sync Managerを使用してオフィスで作成されてからクラウドに送信され、そこからコントローラにダウンロードされます。ジョブはコントローラ上でローカルに作成された上で、クラウドにアップロードされます。コントローラ上のプロジェクトおよびジョブデータは、いつでもクラウドにアップロード可能です。
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プロジェクトとジョブは、コントローラ上でローカルに作成されます。
ローカルのプロジェクトとジョブは、必要に応じ、後でクラウドにアップロードできます。
オフィスでのプロジェクトおよびジョブの作成
Trimble Sync Managerを使用し、Trimble Business Center、AutoCAD Civil 3D、12d Model、Bentley民生ソフトウェア、およびその他の測量ソフトウェアや土木ソフトウェアからのデータを使用してプロジェクトおよびジョブを作成します。ソフトウェアは、Trimble Connectにプロジェクトおよびジョブを送信します。詳細に関しては、 Trimble Sync Manager を参照してください。.
コントローラ上でのクラウドプロジェクトおよびジョブの作業
Trimble Connect クウドの共同作業プラットフォーム内に存在するプロジェクトおよびジョブを使用して作業を行うには、有効なTrimble Accessソフトウェアメンテナンス契約が必要です。クラウドからプロジェクトやジョブを閲覧するには、コントローラがインターネットに接続され、かつTrimble IDを使用してサインインしている必要があります。サインインしていないと、タイトルバー内のTrimble Connectアイコンがグレーアウトします。アイコンをタップしてサインインしてください。
サインインすると、Trimble Connectクラウドコラボレーションプラットフォーム上に存在し、現在のユーザに割り当てられているプロジェクトとジョブが、Trimble Accessソフトウェアのプロジェクト画面とジョブ画面に表示されます。Trimble Connectからユーザ様にジョブが割り当てられた際には、メールでもユーザ様に通知されます。
プロジェクトおよびジョブのダウンロードとアップロード
必要に応じ、個々のプロジェクトとジョブをダウンロードできます。プロジェクトのダウンロードの途中で、コントローラ上に<project>フォルダが作成され、プロジェクトファイルがダウンロードされます。プロジェクトのダウンロードが済んだら、プロジェクト内にジョブをダウンロードできます。
プロジェクトまたはジョブ名の横にあるクラウドアイコンは、アップロードまたはダウンロード可能な変更内容が存在するかどうかを示しています:
は、クラウド内のプロジェクトまたはジョブ内に、コントローラへダウンロード可能な変更内容が存在することを示しています。
は、コントローラのプロジェクトまたはジョブ内に、クラウドへアップロード可能な変更内容が存在することを示しています。
は、クラウド内のプロジェクトやジョブが、コントローラ上のプロジェクトやジョブと全く同じであることを示しています。
は、クラウドプロジェクトまたはジョブ内にローカルプロジェクトまたはジョブと競合する変更内容が存在し、対処が必要であることを示しています。参照個所各ファイルの同期の管理。
ジョブのステータスを進行中または現場作業完了に変更すると、ジョブへの変更内容(Trimble Connect内にあるプロジェクト内のローカルジョブを含む)が自動的にクラウドにアップロードされます。
ジョブ内の変更内容をアップロード、またはプロジェクト内の全てのジョブへの変更内容を一度にアップロードすることで、いつでもクラウドにデータをアップロードすることができます。プロジェクトまたはジョブを選択し、をタップしアップロードを選択します。
データをアップロードする際にジョブに関連付けられたプロジェクトファイルを含むには、プロジェクト画面でプロジェクトを選択し、をタップします。設定を選択し、フィールドデータとエクスポートとともに関連付けられたプロジェクトファイルをアップロードするチェックボックスを選択します。フィールドデータとジョブからエクスポートされたデータのみをアップロードする場合は、チェックボックスの選択を外します。
ダウンロードされたプロジェクトに鍵の印の付いたアイコンが表示される場合、現在のユーザにプロジェクトが割り当てられていますが、Trimble Access用のConnect Business受信契約が割り当てられていないため、それを開くことができないことを示します。Trimble AccessのConnect Business利用契約を持たないユーザは一つのプロジェクトでしか作業をすることができません。利用契約をリクエストするには、プロジェクト管理者にご連絡ください。
クラウドのプロジェクトが何故かコントローラで複製されている場合(新規プロジェクトのプロジェクト名に数字が付加されているあ場合)、フィールドとクラウドのプロジェクトを関連付けるコントローラの元のプロジェクトのProjectInformation.xmlファイルが無くなっている可能性があります。この場合は、Trimble Accessをシャットダウンし、File Explorerを使用しコントローラ上の2つのプロジェクトの名前を変更してから、Trimble Accessを再度起動させクラウドのプロジェクトをダウンロードすることをおすすめします。File Explorerをもう一度使用し、名前を変更したプロジェクトからダウンロードしたプロジェクトにファイルをコピーします。
各ファイルの同期の管理
コントローラにデータをダウンロードしたりクラウドにアップロードする際は、必要に応じ、個々のファイルを転送対象から除外することができます。
プロジェクトまたはジョブの横にアイコンが表示される場合、クラウドプロジェクトまたはジョブ内にローカルプロジェクトまたはジョブと競合する変更内容が存在し、対処が必要であることを示します。プロジェクトまたはジョブを選択し、アップロードまたはダウンロードを選択します。アップロードまたはダウンロード画面で、赤いアイコンは、そのファイルが競合していることを示します。ファイルをタップしてから、以下のいずれか一つを選択します:
- ローカルファイルの上書き: ローカルファイルに加えた変更内容は失われます。
- ローカルファイルの保持: クラウドファイルの内容は、次回のアップロード時に上書きされます。
時折、プロジェクトをダウンロードする際、ローカルファイルの上書きまたはローカルファイルの保持オプションがソフトウェアに表示されず、ファイルに別のプロジェクトの内容が含まれており、ファイルをダウンロードする前にローカルファイルを削除または名前を変更する必要がありますというメッセージ警告が表示される場合があります。Escをタップして、プロジェクトリストに戻ってから、C:\ProgramData\
ローカルプロジェクトの作成
必要に応じ、コントローラ上でローカルプロジェクトを作成できます。ローカルプロジェクトを作成するにはを参照してください。
使用したいデータファイルをコントローラ上のプロジェクトフォルダに手動で転送する必要があります。ファイル転送およびデータフォルダを参照してください。
必要に応じ、コントローラ上に作成済みのプロジェクトを後でクラウドにアップロードすることができます。クラウドにローカルプロジェクトをアップロードするにはを参照してください。
ローカルジョブの作成
必要に応じ、コントローラ上でローカルジョブを作成できます。
ローカルジョブの作成プロセスは、ジョブがローカルプロジェクトの一部である場合でも、クラウド内に存在するプロジェクトの場合でも同じです。ローカルジョブがクラウドプロジェクト内にある限り、ローカルジョブは作成後いつでもクラウドにアップロード可能です。これを行うには、詳細パネル内でをタップし、アップロードを選択します。
下記からローカルジョブを作成できます:
- 現在のプロジェクトで最近使用されたジョブ
- 以前のジョブから作成したテンプレートを含むテンプレート
- これらいずれかの形式のJobXMLまたはDCファイル:
- JobXML
- SDR33 DC
- Trimble DC v10.7
- Trimble DC v10.0
- SC Exchange
JobXMLファイルからTrimble Accessジョブファイルへのインポートは、主に座標系の定義と設計情報を転送するために行ないます。Trimble Accessジョブから生成されたJobXMLファイルはFieldBookセクションにすべての生データを保存し、ジョブの各ポイントの最良の座標をReductionsセクションの保存しています。新しいTrimble Accessジョブファイルに読み込むことができるのはReductionsセクションのデータのみで、生の観測データはインポートされません。