インターネット基準局サービス(IBSS)
Trimble IBSSサービスを使用すると、インターネットを介して簡単にRTK補正をセットアップした基準局受信機から移動局受信機にストリーミングすることができます。GNSS受信機を基準局としてセットアップしてIBSSを基準局データリンクとして選択すると、RTK補正情報は、同じTrimble ConnectプロジェクトでIBSSを使用しているすべての移動局に自動的に送信されます。補正情報サーバ用に個別の設定を行う必要ありません。
一つのプロジェクトに複数のIBSSマウントポイントを設定することができます(基準局受信機ごとに一つ)。基準局受信機は、恒久的な位置に固定されているものでも、日ごとに設置する一時的な基準局でも使用可能です。IBSSマウントポイントは、基準局が補正情報を送信しているかどうかに関係なく、削除するまで存在します。従って、基準局をプロジェクト内の別の場所に移動しても、毎日同じマウントポイントを使用できます。
IBSSによって提供されるRTK補正は、同じTrimble Connectプロジェクト内で必要なすべての移動局受信機で使用できます。数に制限はありません。
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Trimble AccessでIBSSを使用するには、Trimble Connectに保存されているプロジェクト内にIBSS マウントポイントを作成する必要があります。組織がTrimble Connected Community(TCC)またはWorks Managerを介してIBSSをストリーミングしている場合、それらのIBSS マウントポイントはTrimble Accessで使用できません。
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Spectra Geospatial GNSS 受信機を使用している場合、移動局およびIBSSを搭載した基準局として使用できるのは、SP100 GNSS受信機のみです。SP60、SP80、SP85、SP90m GNSS 受信機は、IBSSを搭載した移動局受信機としてのみ使用できます。
移動局の場合:
- をタップし、設定/ 測量スタイルを選択します。必要な測量スタイルを選択します。 「Edit」をタップします。
- 移動局データリンクをタップします。
- 「タイプ」 フィールドをインターネット接続に設定します。
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GNSS 補正ソースフィールドの横にあるをタップして、接続画面のGNSS補正ソースタブを開き、IBSSGNSS補正ソースをタップして選択します。
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接続のセキュリティオプションを設定するには、編集をタップします。
初期設定では、接続に強化されたセキュリティが使用され、ポート2105でトランスポート層セキュリティ(TLS)インターネットデータ暗号化を使用してデータが暗号化されます。お使いのネットワークファイアウォールがTLS暗号化をサポートしていない場合は、最大限の互換性を選択します。最大限の互換性を選択すると、暗号化されていないデータはポート2101を使用して送信されます。「保存」をタップします。
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「承認」をタップします。
IBSSGNSS 補正ソースを選択すると、次の設定が自動的に設定されます:
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コントローラインターネットがGNSS インターネットソースとして選択されています。ソフトウェアが、コントローラのインターネット接続を使用してインターネットに接続します。
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GNSS インターネットソースの確認を表示する設定がいいえに設定されています。
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承諾をタップして、移動局データリンク画面に変更を保存します。
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保存をタップして、測量スタイルへの変更を保存します。
基準局の場合:
- をタップし、設定/ 測量スタイルを選択します。必要な測量スタイルを選択します。 「Edit」をタップします。
- 基準局データリンクをタップします。
- 「タイプ」 フィールドをインターネット接続に設定します。
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GNSS 補正ソースフィールドの横にあるをタップして、接続画面のGNSS補正ソースタブを開き、IBSSGNSS補正ソースをタップして選択し、承諾をタップします。
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接続のセキュリティオプションを設定するには、編集をタップします。
初期設定では、接続に強化されたセキュリティが使用され、ポート2105でトランスポート層セキュリティ(TLS)インターネットデータ暗号化を使用してデータが暗号化されます。お使いのネットワークファイアウォールがTLS暗号化をサポートしていない場合は、最大限の互換性を選択します。最大限の互換性を選択すると、暗号化されていないデータはポート2101を使用して送信されます。「保存」をタップします。
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「承認」をタップします。
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GNSSインターネットソース(GNSS 基準局がGNSS補正用にインターネットに接続する方法)を選択するには、をタップしてGNSSインターネットソース画面を開き、必要なGNSSインターネットソースを選択します。
通常は、受信機インターネット - モデムまたは受信機インターネット - WiFiを使用するため、これらのオプションでは、ほとんどの場合で追加の設定を必要としません。
それ以外の場合、R10-1やR8sなどの旧式Trimble受信機内のモデムを使用してインターネットに接続するときは受信機モデムを使用したり、コントローラを基準局の受信機に接続したままにしておくことができるときはコントローラインターネットを使用したりすることができます。
詳細については、基準局のGNSSインターネットソースオプションを参照してください。
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「承認」をタップします。
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承諾をタップして、基準局データリンク画面で変更を保存します。
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保存をタップして、測量スタイルへの変更を保存します。
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コントローラをインターネットに接続し、Trimble Accessを使用してTrimble IDにサインインします。
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Trimble Connectプロジェクトを開きます。Trimble ConnectプロジェクトにIBSSマウントポイントを作成するには、プロジェクト管理者である必要があります。
Trimble Connectでプロジェクトを作成した場合、またはローカルプロジェクトをTrimble Accessのクラウドにアップロードした場合は、自動的にプロジェクト管理者になります。
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Trimble Connectプロジェクトで、既存のジョブを開くか、新規にジョブを作成します。
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測量スタイルで、IBSSが基準局データリンクとして選択されていることを確認します。
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基準局測量を開始するには、をタップして測定を選択し、IBSSを使用するように設定した測量スタイルを選択してから、基準局受信機の起動を選択します。
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IBSSマウントポイントを追加するには、作成をタップし、マウントポイントの名前を入力して作成をタップします。
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使用するIBSSマウントポイントを選択し、承諾をタップします。
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開始基準局画面で、基準局ポイント名、基準局座標、アンテナの高さを入力します。「開始」 をタップします。
Trimble Accessは測量を開始し、Trimble Connectプロジェクト内のIBSSマウントポイントを使用して基準局補正を移動局に送信します。
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コントローラをインターネットに接続し、Trimble Accessを使用してTrimble IDにサインインします。
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使用するIBSSマウントポイントを含むTrimble Connectプロジェクト内でジョブを開くか、新規作成します。
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測量スタイルで、IBSSが移動局データリンクとして選択されていることを確認します。
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移動局測量を開始するには、をタップして測定または杭打ちを選択し、使用するスタイルとして設定した測量スタイルIBSSを選択してから、ポイント測定などの使用するソフトウェア機能を選択します。
ソフトウェアに、現在補正情報をTrimble Connectプロジェクトに送信しているIBSSマウントポイントのリストが表示されます。
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受信する補正の送信元のIBSSマウントポイントを選択し、承諾をタップします。
測量が開始され、ステータスバーに補正が受信中であることが示されます。
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これで、測定または杭打ちを開始する準備が整いました。
IBSSマウントポイントを管理するには:
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プロジェクト画面でプロジェクトを選択し、をタップしてプロジェクト設定画面を開きます。
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IBSSタブを選択します。
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IBSSマウントポイントを追加するには、作成をタップし、マウントポイントの名前を入力して作成をタップします。
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マウントポイントを削除するには、リストからマウントポイントを選択し、削除をタップします。
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マウントポイントの作成、削除を行えるのは、プロジェクト管理者だけです。